新田菜穂子の壊された日常 34
しみるけいさんによる写真ACからの写真

≪ 三、たまたま偶然見てただけ、だからね! 13 ≫



「もーどうしたらいいってのよ、まったく!」


 一真と分かれ、菜穂子は夕暮れの坂道を自転車で進む。

ぶつくさ文句を呟きつつ、1人暮らしのマンションへ向かった。

溜め息を吐きながらオートロックを解除してメールボックスを開ける。

と、そこには新聞や電気代の請求書とともに1枚のカードが入っていた。

 菜穂子はカードを見た途端、またしても嘆息する。


「やっぱり、ね……」


 そこには元彼とその彼女の名前と、
『この度新しい生活を始めることになりました。』の文字が印刷されていた。

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オープニング背景画像: acworksさんによる写真ACからの写真