新田菜穂子の壊された日常 41
しみるけいさんによる写真ACからの写真

≪ 四、私の顔、なんか変? 6 ≫



 10日後、菜穂子はいつものように美術館の受付カウンターに座り時を過ごしていた。


「私、あの人の前で本当にどんな顔してたのかしら?」


 手のひらサイズの鏡を見ながら職場の受付でぼんやりしていると、明るい声がした。


「何ぼんやりしてたんですか? らしくないですよ。あ、もしかしてLoveの予感ですか?」


 からかいを含んだその声に顔をあげる。

目の前には彩香だけがいて、菜穂子はほっと胸を撫で下ろす。


「ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど……」


 菜穂子は彩香に喫茶店での一真のことを話してみた。

すると彩香は腕を組み、もっともらしい顔で断言してきた。

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オープニング背景画像: acworksさんによる写真ACからの写真