新田菜穂子の壊された日常 42
しみるけいさんによる写真ACからの写真

≪ 四、私の顔、なんか変? 7 ≫



「それは恋ですね。それ以外ないです」


 人差し指を立てて探偵よろしく頷く彩香を前に、菜穂子はでも、と反論する。


「よくわからない人じゃない」
「何言ってるんですか。
うちの師匠は悪い人じゃないし、何より直己君のお兄さんじゃないですか。
それに確かに変人な部分はあるけど、あれで案外面倒見がいいんですよ?」


 彩香の言葉に菜穂子は頬に手を当てる。


「う、うーん。確かに、そう、なんだけど……」


 頬を掻くと、彩香が深刻げな声を出した。

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