新田菜穂子の壊された日常 45
しみるけいさんによる写真ACからの写真

≪ 四、私の顔、なんか変? 10 ≫



「そうよね。
ここまで会わないとさすがに気になるじゃない? もう、『たまには彩香さんと一緒に顔出しなさい』って気分よ」


 頬杖をついて投げやりに言葉を紡ぐと、彩香が目を点にする。


「え、それってもう答え出てません?」


 彩香の問いかけに、菜穂子は答えなかった。


「ん? 何か言った?」


 わざと聞こえない振りをする。


「いいえ。別に何も」


 呆れたようにかぶりを振る彩香を横目に、
菜穂子は結論が出せずにいる自分に嫌気がさしていた。

一つ前を読む   小説の部屋に戻る   次を読む





オープニング背景画像: acworksさんによる写真ACからの写真