新田菜穂子の壊された日常 7
しみるけいさんによる写真ACからの写真

≪ 二、なんでここにいるんです? 3 ≫



「……菜穂子さん、どうかしたんですか?」
「え? な、なんで?」


 ヒクヒクと引き攣るコメカミをそっと触っていると、
彩香がじっと見つめてくる。


「なんか、いつものノリと違うかな、って。
まあ、師匠はイケメンではないですけど、でも話題好きの菜穂子さんが好みそうな、
エキセントリックな格好してるじゃないですか」


言われて初めて気がついた。

菜穂子は慌てて一真を上から下までを眺めた。

今日は紺のTシャツに赤と緑が基調の刺繍が入った、透け感のある上着を身につけ、
黒のパンツを履いている。

綿パンだろうか。ゆったりとした印象のパンツだが、きっちりとした雰囲気にも見えた。


(絵になる人って感じだわよね)


 そう言えば昨日も彩香と同じようなことを思ったのだ。

思い出して小さく頬を掻いた。

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オープニング背景画像: acworksさんによる写真ACからの写真